今年も、戦没者遺族会の活動は多くの意義深い行事を通じて、会員同士の絆を深めました。
また私たちは、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代へと伝える重要な役割を果たしていかなければなりません。今回は、2024年9月から12月にかけての行事を振り返り、心に残った出来事を皆様と共有したいと思います。
1. 9月18日~19日にかけて日本遺族会第2ブロック研修会がお茶の水の「ガーデンパレス」にて開催
各都県の抱えている問題や今年度より始動した「平和の語り部」事業推進について、意見が交わされました。特に戦争の記憶をどのように次世代に伝えていくかという「平和の語り部」の進め方などを日本遺族会広報部室長の細貝氏よりお話がありました。また、福岡県遺族連合会会長の古賀誠氏の講演が行われました。元日本遺族会会長であった古賀氏によるお話を聞くことができ、遺族会のメンバーにとっても非常に有意義な時間となりました。戦没者への感謝の気持ちを改めて考えさせられる機会でもありました。
2. 9月30日~10月1日の女性部一泊研修会 in 山梨、諏訪
毎年恒例の女性部一泊研修会が開催されました。今年も女性部会員の皆様のお元気なお顔を拝見できて、パワーを頂きました。例年靖国神社参拝の後、研修地を訪問致しますが、今年度は一日目に山梨県護国神社を昇殿参拝させて頂きました。二日目は、信州味噌工場見学と諏訪大社上社本宮を参拝致しました。平成12年から始まりました女性部一泊研修会も今年で24回目となります。令和2年に新型コロナウイルス感染症で中止となった以外は毎年の行事となりました。千葉県遺族会女性部の強さには歴史があります。
3. 10月17日~18日南方諸地域戦没者追悼式
沖縄は太平洋戦争の激戦地のひとつとして、戦後も多くの方々が戦争の悲惨さを語り継いできました。そのため、この地で行われる追悼式には特別な意味がこめられています。
式典では、戦没者の霊を慰めるための献花や黙祷が行われ、参列者一同が心をひとつにして、戦争の犠牲となった方々に思いを馳せました。また、遺族同士でお互いの想いを分かち合い、平和の大切さを改めて感じることができました。このような行事に参加することは、戦争の悲劇を繰り返さないために、私たちができる小さな一歩だと思います。未来の世代に平和の尊さを伝えるためにも、これからも戦没者の慰霊と平和を守る活動を続けていきたいと強く感じました。
4. 11月9日「平和の語り部」強化で連携 第2ブロック女性部・青年部合同研修会
千葉県遺族会青年部が先頭に取り組んでいる「語り部事業化推進委員会」メンバーの宍倉操氏が、日本遺族会九段会館テラスで開催された、第2ブロック合同会議において千葉県遺族会の平和の語り部事業について進捗状況の説明をいたしました。
日本遺族通信令和6年12月15日第888号に掲載されました。
5. 12月8日女性部・青年部合同会議並びに千葉県護国神社境内ご奉仕清掃
合同会議では、女性部と青年部が自己紹介の後、それぞれの活動報告や今後の予定について話し合い、今後の協力体制を確認いたしました。その後お昼を挟み、護国神社境内に移動し、ご奉仕清掃活動をいたしました。護国神社は、英霊をお祀りいただいている場であり、その大切な場所を清掃することで、戦没者への感謝の気持ちを表す一環であることを実感いたしました。
今回の活動に参加した皆様、そして千葉県護国神社の関係者の皆様に感謝申し上げます。
まとめ
2024年の9月から12月にかけてだけでなく、戦没者遺族会は様々な行事を通じて、戦争の記憶を後世に伝え、会員同士の絆を深めてきました。戦没者へ敬意を表し、戦争の悲劇を繰り返さないための意識を新たにする大切な機会となりました。来年も、より多くの若い世代の人々に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える活動を続けていきたいと思います。
遺族の皆様にとっても、これらの行事が心に残るものとなり、来年以降の活動に生かしていくことができれば幸いです。
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